フロリダ遠征の記録3 2002〜2003年

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3試合目以降

3試合が終わった所で少し時間があります、ここで少し修正、強化をしました。それは一つは振られた時に逃げない! と言う事です、国内の試合以上に中途半端に繋ぐと一巻の終わりです!ロブやいい加減なスライスでは簡単に決められます、 ケースバイケースですが、例えばクロスの深いところに攻め込まれたとします、○はクロスに深く返す事です、でもこれは簡単では ありませんよ!フラットすぎてもふけるし、引っかけすぎると短くなるし、上体がぶれるとコースがぶれるし、下半身が決まらなければ 打てないし、戻れない。つまりラケットワークのチェック修正、タッチ、打点のチェック修正、等々をしました。×の返球はスライス(バック ならやむを得ない場合もありますが)です、後は中ロブもドライブボレーでオープンコートに打ち込まれますね。ダウンザラインに 来た球はどうしますか?○はこれもクロスです、当然先のも含みカウンター狙い(ハイリスクハイリターン)もたまには有りですが、飛んで 行く時間が長い分時間的な多少の余裕、多少振り遅れてもセンターくらいか真っ直ぐに飛ぶだろうからリスクが少ない、色々考えるより ある程度レベル、相手のレベルで決め打ちをするのも”作戦の内”です。

後は”下がらない””下がらされない”です、おおむね向こうのハードコートはミューが国内ハードより高い気がします、故に 弾みが高いです、これを下がって打つとどんどん走る距離が増えて守る範囲は拡大していく一方と言う事になってしまいます、つまり 相手は攻めやすく(角度をつけやすい)、こちらは守りにくいという事態になります。ライジング、ハーフボレーでの処理が非常に 大事になります、下がらない意識、ライジングとハーフボレーの処理反復練習重ねました。

後はストロークだけでは追い込めても決め切れません、きっちり最後のボレー、スマッシュが出来ないとポイント獲得まで行きません、 貴大の場合は”ネットに詰めてボレー””高く構えて、高いところでスマッシュ”を何回も何回も練習させました、手足、身長が高い と言う事は守ってもリーチ、パワーに恵まれるので攻撃も守備もかなりのレベルアップが要求されます、きっちりストロークからの展開で しのぎ、切り返し、短い球は攻め込み、ネットで決める!ここまで振られてはしのぎ、しのぎ、チャンスを待って打ち込んでと言う事を高い次元で 行ってもらえればと思います。

後は練習コートですが、公園のコートが殆どの所ただ!か格安です!地図で何とかパークを見つけて行ってみるか、車でうろうろ していれば見つけることが出来ます、ハード、クレイ(アメリカンクレーorハーツルーという緑色のコートです)どちらもあります。 ただクレイの所は殆どが有料です、後は大学、高校のテニスコートも使用可能ですから地図で見れば一目瞭然ですね。

ここが凄い!=ここが違うよ日本とは!

マイアミの”キービスケィーン”と言う所に”クランドンパーク”というテニスセンターがあります、ここはリプトン、あるいは ナスダックオープンの行われる所です(スポンサーで冠の名前は変わりますが、同じ大会です)、ここも3ドル〜7ドルで練習できます、 7ドルというのはスタジアムコート(=決勝をする所)です、ここで練習が出来ます、事実「スタジアムでするか?」と聞かれましたが、 「貴大に練習じゃなく、本番に取っておこう」とアザーコートで練習しました、コートを借りる手続きをしているとセレスがコートドレイナー をそこに取りに来ました、他のコートでもプロが練習していました、ジュニアにとって大きな大会で使うコート(=アガシや、サンプラス 、ヒューイットや、グラフ、ウイリアムス姉妹がプレイしたコート)で練習できる、ましてやスタジアムコートを目の当たりに出来る、 こんな刺激になることはありませんよね、有明のスタジアムって使えるんですか?使えても幾ら掛かるんだろう??? そしてもう一つすげーと思ったのが サーフェスの違うコートが揃えてあってそれが誰でも使えると言う事です。つまりおよそ考えられるサーフェイスが全部揃っている と言う事です!クレーも2種類アンツーカー(フレンチと同じ)、グリーンクレイ、アメリカンクレイ、ハーツルーと言われる緑色 のクレイ、それとたくさんのハードコート(デコターフ2)、そしてグラスコート(ウインブルドンと同じ)です、つまりこのコートに来れば フレンチの前、ウインブルドンの前、同じサーフェスで練習出来ると言うこと!これは凄い事ですよ!日本ではこんな所はないでしょう! そしてジュニアのうちからいろいろのサーフェイスで練習が出来る、柔軟でいろいろな発想が出来る選手が出来るとは思いませんか? そしてすべてのコートが誰でもいつでも(整備の都合等はありますが)使えるのです!!!






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